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2017年8月29日火曜日

肺保護換気はERから行うべし

挿管, 人工呼吸器管理されている患者における肺保護換気は肺合併症の頻度を低下させ, 今や一般的な管理となっている.

大体がERや病棟で挿管され, ICUに搬送され, その時点から始まることが多いが,
ERで早期から肺保護換気を行うことが重要だという論文がありました.
(個人的には既にそうしていますが.)

(Ann Emerg Med. 2017;70:406-418.)

LOV-ED trial: 単一施設のERにおいて, ERより肺保護換気を施行する介入を行う前後(介入前 2009-2014, run-in period6ヶ月挟み, 介入後2014-2016)での挿管, 呼吸器管理症例のアウトカムを評価, 比較.
・介入後の評価, 解析は前向きに行なっている.
患者はERを受診し, 挿管管理・人工呼吸器管理を必要とする成人例.
・24時間以内の抜管, 死亡症例は除外

ERでの呼吸器設定プロトコール
VT 6mg/kg
 Pplat <30cmH2O
 PEEP5cmH2O
 FiO2 SpO2 90-95%となるように調節
 呼吸数 20-30/
 上体を30度挙上

介入前 1192, 介入後 513例を解析
・Propensity score-matched analysisにて各490例を抽出し, 比較

介入前後のERにおける呼吸器設定
・VT, FiO2は介入後有意に低下
PEEPPplatは前後で同じ
30度の上体挙上は増加

アウトカム
・ERからの肺保護換気設定はARDS合併頻度は有意に低下.
・呼吸器使用期間, 入院期間も有意に短縮される結果

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介入前後で比較した報告であるものの, 挿管後早期に肺保護換気を徹底することは重要な可能性がある
これは今後の前向きStudyに期待したいところ.
まあでも, すでにERから設定しているところは結構多いのではないでしょうか?

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