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2017年8月5日土曜日

敗血症性ショックに対するアンギオテンシンII

ATHOS-3 trial: 血液分布異常性ショックで, NA 0.2µg/kg/minもしくはそれに値する昇圧剤を使用しても血圧上昇不十分な344例を対象としたRCT.
(N Engl J Med 2017;377:419-30.)
・アンギオテンシンII持続投与群 vs Placeboに割付け投与開始後3時間における血圧上昇効果を比較.
開始後MAP 10mmHg以上の上昇もしくはMAP≥75mmHg達成をアウトカム

・患者は18歳以上の血液分布異常性ショックで, ≥25mL/kgVol負荷を24h以内に行い, 高用量カテコラミン併用(NA ≥0.2µg/kg/min)しても血圧上昇不十分な患者を対象.
・血液分布異常性ショックはCI 2.3L/min/m2 or CvO2 ≥70%CVP≥8mmHg, MAP 55-70mmHgで定義.
・20%以上の熱傷, ACS, 気管攣縮, 肝不全, 腸間膜虚血, 活動性出血, 腹部大動脈瘤, Neu<1000/µL, VA-ECMO, 高用量ステロイド使用中患者は除外

アンギオテンシンIIは合成ヒトアンギオテンシンII(LJPC-501)を使用
・20ng/kg/minの速度で開始し, MAP≥75mmHgとなるように調節.
最初の3時間で投与量を調節する.最大投与量は200ng/kg/min
 調節中は併用カテコラミン投与量は増量しないが, 患者が危険な状態となる場合はカテコラミンを増量.
・3時間15分~48時間はアンギオテンシンII, Placebo双方ともMAP 65-75mmHgとなるようにカテコラミンを含めて調節可とする. アンギオテンシンII1.25-40ng/kg/minの範囲で調節.
・48時間経過後はStudy drugは減量し, 終了.
 血行動態不安定で中止困難な場合は7日まで使用可とした.

母集団

・患者の大半が敗血症性ショック

アウトカム
3時間後の血圧上昇は有意にアンギオテンシンII群で良好となる.
・NA投与量も減量可能
・死亡リスクに有意差はない

・アンギオテンシンII開始直後には血圧が跳ね上がっている. 初期投与量はもう少し少なくても良いかもしれない.
・NAも早期に減量が進んでいる

有害事象
・特に両者で差はない.

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カテコラミン, バソプレシンに続く, 第3の昇圧剤来たる・・・

・・・それくらいしか感想がでない

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