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2013年1月16日水曜日

経管栄養時の胃残量評価(Residual volume)


JAMA. 2013;309(3):249-256
CRICS trial; 2日以上人工呼吸器管理される患者で, 挿管後36h以内に経管栄養が開始された452名のOpen-label RCT.
胃残量モニタリング(-) ⇒ 逆流, 嘔吐の有無で経管栄養の可不可を評価する群
胃残量モニタリング(+) ⇒ 上記 + 6h毎の評価で残量≥250mlならば経管栄養不可と判断する群

Baseline;
血管作動薬は約50%で使用, 筋弛緩薬は26-27%で使用.

アウトカム;
Outcome
モニタリング(-)
モニタリング(+)
AD
VAP
16.7%
15.8%
0.9%[-4.8~6.7]
嘔吐
39.6%
27.0%
12.6%[5.4-19.9]
経管栄養困難
39.6%
63.5%
-23.4[-31.0~-15.9]
下痢
22.5%
23.0%
-0.5%[-7.0~6.0]
ICU感染症
26.4%
27.0%
-0.6%[-7.5~6.3]
呼吸器管理期間
7d[4-13]
7d[5-13]
0[-1~0]
28d死亡率
27.8%
27.5%
0.3[-6.7~7.2]
90d死亡率
36.3%
34.2%
2.1[-5.4~9.5]

胃残量モニタリングはより嘔吐を減少させるが,
経管栄養可能な例も不可能と判断してしまうリスクがある.

モニタリング無くてもVAPのリスクは変わらず, 予後にも影響はしない.