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2013年1月1日火曜日

エコーによる肘骨折評価


Ann Emerg Med. 2013;61:9-17.
小児〜21歳までの肘部外傷患者130名において, エコーにて肘頭骨折を評価.
Reference standardは来院時, フォロー時のXPによる評価.
エコーによる評価方法は, 5-10MHzのLinear probeを用い, 患者の肘は90度屈曲した状態で写真の様に評価.



PFPに脂肪と血腫が混在するモザイクを認める像(Lipohemarthrosis; LH)

これらの所見の感度, 特異度は
US所見
感度
特異度
LR+
LR-
PFP or LH増加
98[88-100]
70[60-79]
3.3[2.4-4.5]
0.03[0.01-0.23]
PFP増加
93[81-98]
76[66-84]
3.9[2.6-5.6]
0.09[0.03-0.28]
LHあり
91[78-96]
79[70-87]
4.4[2.9-6.7]
0.12[0.05-0.30]
PFP+LH増加
86[73-93]
85[76-91]
5.8[3.4-9.6]
0.16[0.08-0.35]

肘部骨折の評価としてエコーでFat pad signを評価する点が面白い。
感度は良好であり、除外に使用可能な検査として押さえておきましょう。