RA患者における重大な感染症リスクを評価する方法としてはRABBIT scoreが有名
関節リウマチ患者における重大な感染症のリスク: RABBIT score
ただ, 計算にはホームページを介して行うなど, やや煩雑ではある.
そこで, デンマークのCohortを用いて, 生物学的製剤を使用中の患者における, 重大な感染症リスクを評価するRisk scoreが発表された.
(Rheumatology 2021;60:3834–3844)
DANBIO risk score
デンマークのNation wide registry(DANBIO)より, 炎症性関節疾患でbDMARDを使用している患者群の 重大な感染症合併リスクを評価, リスクスコアを作成
・DANBIOにおいて, RA, axSpA, PsAでBio未使用の患者で, 新たにBioを開始した患者群を評価 (TNF阻害薬, IL-1, IL-6, IL-17阻害薬, RTX)
・上記患者群を年齢, 性別, 地域を合わせた非RA, axSpA, PsA群と比較し, 感染症リスク因子を評価した
12ヶ月間の重大な感染症リスクは RA患者でおよそ4倍. AxSpAやPsAでは3倍前後
・また, 高齢ほどリスクは上昇する (Control群でも高齢者はリスクとなる)
生物学的製剤を使用中の患者における重大な感染症リスク因子
・5年以内の入院が必要な感染症既往,
肺疾患, 糖尿病, IBD, MI,
1年以内のGC使用, 年齢がリスクとなる
・年齢とリスク因子数による 感染症合併率.
・AUCはDANBIOとRABBIT scoreでほぼ同等: AUC 0.67, 0.68
Model 3がDANBIO risk score