(The American Journal of Medicine (2017) 130, 54-60)より
台湾におけるNational Health Insurance Research Databaseより, バリウム検査を施行した24885例とControl群 98384例を比較し, 検査後の虫垂炎リスクを評価.
・バリウム検査は上部消化管, Single-, double-contrastが含まれる
・60日以内に繰り返し検査を施行した群はRepeated BE群に分類
・Control群は同時期に検査を施行しない患者群から, 年齢, 性別, 基礎疾患を合わせて抽出した患者群.
患者群のデータ
虫垂炎のリスク
・バリウム検査は有意に虫垂炎リスクを上昇させる.
・60日以内に繰り返し検査を行う群ではさらにリスクが高い.
・特に検査後2ヶ月以内はHR 9.7と高リスク.
・バリウム検査による虫垂炎リスク上昇は1年くらい持続する
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腹痛患者には最近のバリウム検査既往もチェックせねばなりませんね.