(Optimal length and usefulness of temporal artery biopsies in the diagnosis of giant cell arteritis: a 10-year retrospective review of medical records. Lancet Rheumatology 10.1016/S2665-9913(20)30222-8)
側頭動脈炎における生検のサイズは, EULARでは1cm以上採取することで組織所見陽性となるORが上昇するとの推奨がある.
Albertaで2008-2018年に施行された側頭動脈生検症例を後ろ向きにReview
・1163例より, 1190件の側頭動脈生検を評価した.
このうち222例(18.7%)で側頭動脈炎と診断
・側頭動脈生検陽性に関連する因子は,
年齢, ESR亢進, CRP高値, 生検の長さが要因として挙げられる
生検のサイズと組織所見陽性となるOR
・1.5cm以上でORは上昇.2.0cm以上採取してもORは上昇せず. 取りすぎても意味はない.
・1.5cm-2.0cm程度が理想と言える結果.
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近年は生検にエコーや造影MRI, PETといった生検に変わる診断方法が広がっており, 生検自体減っているような印象を受ける.
生検するならば可能ならば1.5-2.0cm程度, ということを覚えておこう