心筋梗塞予防に少量コルヒチンが有用だというCOLCOT trialに続いて, LoDoCo2 trialが発表
(N Engl J Med. 2020 Aug 31. doi: 10.1056/NEJMoa2021372.)
LoDoCo2: CAD患者における少量Colchicineを評価したDB-RCT
・35-82歳で冠動脈カテーテル, 冠動脈CTで冠動脈疾患が認められる患者, または冠動脈Caスキャンにおいて, Calcium score≥400 Agatston unitsを満たす患者群で, 導入まで6ヶ月以上安定していた患者群を対象
・中等度以上の腎障害, 重症心不全, 重症弁膜症, Colchicineによる副作用を経験したことがある患者群は除外
・上記を満たす患者群をOpen-labelでColchicine 0.5mg/dを1ヶ月間使用し問題なく継続できた群を0.5mg/d vs Placeboに割り付け, 継続した
・心血管死亡リスク, MI, 脳梗塞など血管イベントリスクを比較した
母集団: N=5522
・腎障害はKDIGO 1-2が大半で, 3aが5-6%程度のみ
・8割が再灌流療法施行歴がある
アウトカム
・心血管死亡, 心筋梗塞, 脳梗塞, 心筋虚血リスクは有意にColchicineで低下.
・個別の評価では,MIリスク 0.70[0.53-0.93]と有意に低下
3.0% vs 4.2%, NNT 83
・他は有意差なし
副作用
・痛風発作リスクは低下 NNT 50・筋痛は増加する