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2019年8月2日金曜日

肺癌術後の間質性肺疾患の急性増悪

間質性肺疾患(ILD)はそれ自体が肺癌リスクにもなり,
また肺癌術後にILDの急性増悪を生じることがある.

術後にILD急性増悪を生じた場合, その死亡率は>33%と高く, 肺癌術後の死亡原因の多くを占める.

(J Thorac Cardiovasc Surg 2014;147:1604-11)
日本国内からの報告. 非小細胞癌では胃切除を行なった患者で, ILDも診断された症例を後ろ向きに解析.
・術後30日以内の急性増悪率とリスク因子を評価した.
・ILDの診断は臨床所見, 画像所見を元に施行. UIP, UIPパターンで分類

N=1763例を評価

術後30日以内の急性増悪は9.3%[8.0-10.8]で認められた
・肺切除術全体での評価では0.5%程度の頻度.
・64.6%が術後10日以内. 術後4日目が最も高リスク.
 その後も2-3wkに渡り, 急性増悪は生じえる
死亡率は43.9%と高い.

リスク因子: 処置, 男性例, KL-6, %VC, AE既往, UIPパターンなどがリスクとなり得る.

予防で効果が見込めるものは無し.

前述のStudyと同じグループからの報告,術後ILD急性増悪リスク因子よりスコアを作成.
(Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2015 Mar;63(3):164-72.)
・1763例のうち, 詳細なデータが評価可能な1022例抽出し, スコアを作成

リスク因子

リスクスコア

スコアと急性増悪リスク
0-10点では低リスク(<10%)
・11-14点では中リスク(10-25%)
・15点以上は高リスク(>25%)

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