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2019年1月8日火曜日

VTE治療ではApixabanの方がRivaroxabanよりも好ましいかも

静脈血栓症の治療ではワーファリン, DOACなど様々ある
治療レジメ間を比較したMetaは多数あり,

(JAMA. 2014;312(11):1122-1135.)

(Thrombosis Research 133 (2014) 1145–1151)

プラザキサイグザレルトエリキュースリクシアナクレキサン+ワルファリン
 Dabigatran 150mg BIDRivaroxaban 15mg BID 3W 20mg/dApixaban 10mg BID 7d5mg BIDEdoxaban 30-60mg/dEnoxaparin 1mg/kg BID 5日間+ワーファリン
死亡リスク1.00(0.67-1.50)0.97(0.73-1.27)0.79(0.53-1.19)1.05(0.83-1.33)1
再発性静脈血栓塞栓症1.12(0.79-1.60)0.90(0.68-1.20)0.84(0.60-1.18)0.89(0.71-1.12)1
再発性肺塞栓1.04(0.59-1.85)1.08(0.74-1.57)1.06(0.69-1.65)0.88(0.65-1.20)1
再発性深部静脈血栓症1.17(0.70-1.93)0.70(0.45-1.09)0.61(0.36-1.06)0.91(0.64-1.29)1
重大な出血0.76(0.49-1.18)0.55(0.38-0.81)0.31(0.17-0.54)0.85(0.60-1.21)1

VTE治療効果や再発予防効果はどれも変わりはないが,
出血リスクがDOACで低い報告が多い.

Net-work Meta-analysisではRivaroxabanでは出血リスクが高い報告もある
(BMJ 2013;347:f5133)

米国におけるTruven Health Market Scan commercial, Medicare Supplement claims databaseを用いた後ろ向き解析.
(Lancet Haematol 2019; 6: e20–28 )
・2014-2016年に新規に診断されたVTE症例で, Apixaban, Rivaroxabanにて治療を開始された患者群 15254例を解析.
初期に他の抗凝固薬を使用していた患者は除外.

15254例中, 3091例でApixaban, 12163例でRivaroxabanを使用.
Propensity score-matched analysisにおいて, 両群のVTE再発リスク, 出血リスクを比較

アウトカム

・ApixabanはRivaroxabanと比較してVTE再発リスクや出血リスクが有意に低い.
・サブ解析では, 高齢者でApixaban投与により, よりVTE再発リスクが低下する.

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直接比較した報告はなく, Net-work Metaや後ろ向きStudyの解析の結果なのであくまでの可能性, ということになりそうですが, Apixabanの方が出血リスクは低いのかもしれません, という話