ST合剤を参照
SLE患者では特にST合剤による副作用の出現頻度が高いと言われている.
そこで, 59例のSLE患者でST合剤の予防的内服を行っている患者群を後ろ向きに解析し, 徐々に増量して開始した群と, 通常投与群で副作用頻度を比較した.
(Mod Rheumatol. 2016 Jul;26(4):557-61.)
・増量群では, ST合剤以下のレジメで投与
1日目: 2mg/0.4mg (1/200)
2日目: 4mg/0.8mg (1/100)
3日目: 8mg/1.6mg (1/50)
4日目: 16mg/3.2mg (1/25)
5日目: 40/8mg (1/10)
6日目: 80/16mg (1/5)
7日目: 160/32mg (1/2.5)
8日目: 320/64mg (1/1.25)
9日目: 400/80mg (1T)
母集団データ
副作用の出現頻度は有意に増量群で低い結果.
・皮疹, 発熱, 肝障害, 呼吸苦, 副作用による入院リスクが緩徐増量群で低い結果.
また, SLEにおけるST合剤の副作用はSS-A抗体陽性例で特にリスクが高い