・ただし, ルーチンの使用はオススメしない.
医療関係者や発症すると重症する可能性がある患者(慢性呼吸器疾患や心疾患, 代謝疾患, 免疫不全患者など), 介護者に限るべきである.
・予防投与はタミフルを3-10日間使用する方法が一般的
Laninamivir(イナビル®) 1回投与も有用.
インフルエンザ発症48時間以内の患者と接触歴がある家族を以下の3群に割り付け, 発症リスクを比較したDB-RCT
(Clinical Infectious Diseases® 2016;63(3):330–7)
・Laninamivir 40mgを1回投与
・Laninamivir 20mg/dを2日間使用
・プラセボ群
・アウトカムは10日以内のインフルエンザ発症(検査陽性, >37.5度の発熱, 2つ以上の症状)
・ステロイドや免疫抑制剤使用患者は除外
4wk以内にNeuraminidase阻害薬使用している患者も除外
妊婦, 授乳婦, Study中に妊娠希望している女性も除外
対象者は最初とDay 3,11に鼻咽喉スワブを採取される
・経過中に発熱や感染症状を認めた場合は受診するように指導され,その際 鼻咽喉スワブを採取
・スワブはインフルエンザPCRで評価する.
・経過中にインフルエンザと診断された場合は治療をうけて, 予防投与は終了
・発熱と症状の重症度を2日毎に評価する.
重症度は0-3で評価(0: なし, 1:軽度, 2:中等度, 3:重度)
母集団と、感染患者のデータ