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2017年6月3日土曜日

ANCAの検査法の違い

ANCAはIIF(indirect immunofluorescence)による評価: C-ANCA, P-ANCAと
ELISAによる評価: MPO-ANCA, PR3-ANCAがある.

IIFは好中球の染色パターンにより核周囲が染まる核周囲型(perinuclear ANCA: P-ANCA)と細胞質がびまん性顆粒状に染まる細胞質型(cytoplasmic ANCA: C-ANCA)に分類

ELISAは抗原に特異的な抗体を測定する検査であり, MPO(myeloperoxidase), PR3(proteinase 3)を用いて評価する.
MPO-ANCAはP-ANCA, PR3-ANCAはC-ANCAに対応する.

IIFではMPO, PR3以外の抗原を検出可能な可能性があり, 感度は若干良好かもしれず,
ELISAでは特異性が高いと言われている

GPAMPA 251例とControl 924例において, 上記ANCAを評価した報告
(Ann Rheum Dis 2017;76:647–653. )

8種類の検査キットにおける結果の分布評価

IIFは検査キットによりばらつきが大きい

検査結果のパターン
まとめると:
・IIF, ELISAすべて陰性: ANCA関連血管炎(AAV)は23例, コントロール860例
・IIF, ELISAすべて陽性(MPOとP, PR3とCが対応): AAVの216例, コントロール 19
・IIF, ELISAすべて陽性(上記一致性がバラバラ): AAVの3, コントロール 0
・IIFのみ陽性で, ELISA陰性: AAVで4例, コントロール群は34例.
・ELISAのみ陽性: AAVで5例, コントロール群では11例.

IIFは感度は若干よいのかもしれないが, ELISA陰性, IIFのみ陽性のパターンでAAVは5/251(2%)のみ.
その一方, 上記組み合わせはコントロール群でも34/924(3.6%)の偽陽性を生じ点に注意が必要.

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