ブログ内検索

2017年6月20日火曜日

敗血症治療におけるプロカルシトニン測定の意義

プロカルシトニン(PCT)は敗血症や細菌感染症で評価されることがる項目だが,
そのPCTを指標として抗生剤投与期間を決める、というRCTがある.

オーストリアにおける多施設open-label RCT.
(Lancet Infect Dis 2016; 16: 819–27)
・感染症でICU管理となった患者群を対象としPCTを指標として投与期間を決める群 vs 通常の治療群に割付け, 比較
PCT指標群はピーク値から80%以上低下するか, 0.5µg/L以下となれば終了.

患者は18歳以上で, ICU患者で感染症を認める群.
 予防的投与やSelective decontamination of the digestive tract目的心内膜炎など長期的投与が必要とする病態, 重症免疫不全ウイルス, 寄生虫, TBによる感染症は除外
 ステロイド投与中患者は除外しない.

母集団のデータ

アウトカム
・PCT指標群の方が抗生剤投与期間は短縮
・そして死亡リスクも低いという結果.


この結果を踏まえて, リアルワールドでどうか, ということを調査した報告

米国のICUPCTが測定可能な107施設において, 20750例の敗血症症例を後ろ向きにReview.
(Clinical Infectious Diseases® 2017;64(11):1509–15)
・このうち3769(18%)PCTが評価されておりさらに1119(29.7%)PCTの変動もフォローされていた.
・PCTの評価タイミングは抗生剤開始後 1.6±5.2.
 また, フォローの評価は平均 3.2±4.6日後
PCT評価の頻度は病院により差がある: 敗血症症例の1-95%で評価

測定群 vs 非測定群の比較
PCT測定群ではAbx投与期間が長く, CDI発症率も高く, 死亡リスクは変わらない
・複数回測定でも同様の結果

病院毎のPCT測定率とアウトカムの関連
・これらは特にPCT測定率間で変わらない結果.


0 件のコメント:

コメントを投稿