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2016年10月19日水曜日

重症患者におけるミカファンギンの予防投与は?

(JAMA. 2016;316(15):1555-1564. )
免疫正常の重症患者で以下を満たす患者群を対象としたDBーRCT.
ミカファンギンの予防投与の有無で侵襲性真菌感染症発症リスクを比較した.
・患者は以下を満たす患者群を対象
 5日以上人工呼吸器管理を行なっている
 1部位以上(便や肛門スワブを除く)からカンジダが検出
 多臓器不全(原疾患+1臓器以上)
 7日以内に4日間以上の広域抗生剤の使用がある
 AラインもしくはCVラインがある
 ICUで発症した敗血症
・除外項目はNeu<500/µL, 骨髄移植/臓器移植, PSL以外の免疫抑制剤の使用, PSL 2mg/kg/d以上の使用, 他の抗真菌薬の使用.

これら患者 260例を
ミカファンギン 100mg/d 14日 vs Placeboに割つけ, 
28日以内の侵襲性真菌感染症リスクを比較した.

母集団

アウトカム
・28日のフォロー時に侵襲性真菌感染症を発症した頻度はミカファンギン群で有意に低下する.
・導入〜28日での発症数は両者で有意差はなし.

IFI-free survivalは両者で有意差なし.
・β-D-グルカンの値別でも有意差なし.

・28日生存率も両者で有意差はない.

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病院や環境、主治医により異なると思いますが, 重症患者で「β-D-グルカンが上昇している」, 「喀痰や尿からカンジダが検出された」ため、抗真菌薬が開始される症例は少なくない.
ある意味伝統化しているところもあるかもしれない.

個人的には、薬剤が増えると なにかしら変化があった場合にアセスメントしなければならない項目(薬剤性)が増えるので、嫌です。
薬剤性の評価って非常に時間がかかりめんどくさいので。

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