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2016年7月14日木曜日

化学療法による嘔吐にはオランザピン併用が有効

化学療法による嘔吐症
(N Engl J Med 2016;374:1356-67.)
化学療法に伴う嘔吐症は5つのタイプに分類される.
・発症の時期で分類される.
ドパミン, セロトニン, Substance Pなどの神経伝導物質が発症に関与.

嘔吐誘発の機序とそれに対する薬剤の作用部位

嘔吐誘発のリスク別の予防薬の推奨
・これより, 高リスク群やAC(anthracycline+シクロホスファミド)を使用する患者では, 5-HT3受容体阻害薬, デキサメサゾン, アプレピタント(イメンド®)もしくはホサプレピタント(プロイメンド®)を併用すべきである.

今回, 上記3剤に加えてオランザピンを併用することで, さらに嘔吐を抑制可能という報告がでた.
過去に化学療法の施行歴がなく, シスプラチン ≥70mg/m2もしくはシクロホスファミド 600mg/m2 +ドキソルビシン 60mg/m2を使用する化学療法を予定している患者 380例を対象としたDB-RCT. (N Engl J Med 2016;375:134-42.)
・デキサメサゾン + アプレピタント/ホサプレピタント + 5-HT3受容体阻害薬に加えて, オランザピン 10mg/d vs Placebo群に割り付け, 4日間継続
・嘔吐/悪心の頻度を比較した.
・患者はECOG 0-2で, Cr≤2.0mg/dL, AST,ALT≤3ULN, Neu≥1500/µL, 重度の認知機能障害(-), 中枢神経疾患(-), 他の抗精神病薬の使用(-), 不整脈やコントロール不良のCHF既往(-)などを満たす群

母集団データ
アウトカム
 ・化学療法後~120時間における悪心(-)は有意にオランザピン併用群で多い結果
 120hにおけるNNTは6.5




嘔吐(-), レスキュー(-)群も有意にオランザピン群で多い
120hにおけるNNTは4.3

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