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2016年2月9日火曜日

症候性の頸動脈狭窄における, 手術待機中の虚血症状の再発率

症候性の頸動脈狭窄(50-99%)で,CEA(内膜切除術), CAS(ステント術)の適応となった症例 377例をフォローしCEA, CAS施行を待っている間に発症した同側のTIA, 脳梗塞とそのリスク因子を評価.
(Neurology® 2016;86:498–504 )
・初回発症〜の期間と同側TIA, Stroke, 網膜血管閉塞発症率
 1日で2.7%
 3日で5.3%
 14日で11.5%
 90日で18.8%が再発

患者群と各時期の再発率

症候性の頸動脈狭窄患者では, 時間が経てば経つほど再発リスクは高くなる.
どの時期で外科手術を行うのが良いのか?

症候性内頸動脈閉塞患者へ対する内膜切除術 vs 内科的治療を比較したMeta-analysis.
(Lancet 2004; 363: 915–24)
・50%以上の狭窄を認める症候性内頸動脈脈狭窄患者における,
 外科治療群と内科治療群の同側脳梗塞リスク軽減効果(5年間のフォロー)
ARRが良好な群は>75歳の高齢者, 男性群.
また, 脳虚血発症〜割り付けまでの期間が2週間までの群, 2-4週の群でより効果が良好.
 (2週以内ならばNNT 5.4, 12週以降ならば有意差なし.)

狭窄率別, 脳虚血症状〜割り付けまでの期間と内膜切除術による同側の脳虚血予防効果(ARR/5年間)

これより, 症候性の50%以上の頸動脈狭窄では出来れば2週以内の外科治療が推奨される.
少なくとも1ヶ月以内にはどうにかしたいところ.

症候性の頸動脈狭窄があれば悠長に抗血小板薬やスタチンの導入(は当然必要であるけども)で満足せず、早期の脳外科紹介を意識して診療したい。

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