FMF、TRAPSの可能性を上昇させる因子は
発症年齢(OR 0.43)、
繰り返す発熱の家族歴がある(OR 5.81)、
発熱時に胸痛がある(OR 3.17)、
発熱時に腹痛がある(OR 3.80)、
発熱時に皮膚所見がある(OR 1.58)であった。
(Delivation, Validation: Int J Immunopathol Pharmacol. 2010 Oct-Dec;23(4):1133-41.)
(Validation: Int J Immunopathol Pharmacol. 2011 Jul-Sep;24(3):695-702.)
これらからスコアを作成
因子 |
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スコア |
因子 |
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スコア |
発症年齢
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>60歳
51−60歳 41−50歳 31−40歳 21−30歳 11−20歳 <10歳 |
-2.315
-1.574 -1.110 -0.390 -0.261 -0.591 0 |
胸痛*
|
常にあり
しばしば 時に なし |
1.297
1.235 0.763 0 |
腹痛*
|
常にあり
しばしば 時に なし |
2.107
0.898 0.586 0 |
皮疹*
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常にあり
しばしば 時に なし |
0.771
0.228 0.110 0 |
|
|
|
家族歴†
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あり
なし |
2.865
0 |
*発熱時の症状として認め、他の理由がない。†繰り返す発熱の家族歴。
スコア = -0.15 + [年齢] + [腹痛] + [胸痛] + [皮疹] + [家族歴]で計算
スコア≥-0.985で感度73%、特異度73%、LR+ 2.7、LR- 0.37でFMFもしくはTRAPSの遺伝子異常がある可能性が示唆される。(Autoimmun Rev. 2012 Nov;12(1):10-3.)