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2022年7月13日水曜日

ワクチン接種と痛風発作のリスク, コルヒチンによる予防効果

 (Ann Rheum Dis 2022;81:1189–1193. doi:10.1136/annrheumdis-2022-222199)


ワクチン接種により, 痛風発作が誘発されることがある

・最近の報告ではrecombinant herpes zoster ワクチン(RZV)接種により, 
痛風発作のリスクがおよそ2倍に上昇することが示されている
(OR 1.99[1.01-3.89])  (Ann Rheum Dis 2019;78:1601–4.)


COVID-19ワクチンによる痛風発作のリスクはどの程度か?

痛風で通院している患者群を対象とした
中国のObservational study.

・COVID-19ワクチン接種後3ヶ月以内の痛風発作発症率を評価し,
 未接種群と比較. 

 また, コルヒチンの使用と発症予防効果を評価した.


アウトカム:


・549例を対象.  男性 96.7%, 年齢中央値 39歳[32-49]

・460例(84.2%)がCOVID-19ワクチンを接種し, 400名が2回接種.
(シノバックが54.1%, シノファーム 37.7%)

・ワクチン接種を受けた患者のうち, 203例(43.9%)が
接種後3ヶ月以内に痛風発作を発症.

 その多く(6-8割)が接種後1ヶ月以内に発症.
 1週間以内は2-3割であった

ワクチンによる発作OR 6.02[3.00-12.08]

コルヒチンの使用はワクチン接種後の発作リスクを減少させる: OR 0.53[0.31-0.92]