(Ann Rheum Dis 2022;81:1189–1193. doi:10.1136/annrheumdis-2022-222199)
ワクチン接種により, 痛風発作が誘発されることがある
・最近の報告ではrecombinant herpes zoster ワクチン(RZV)接種により, 痛風発作のリスクがおよそ2倍に上昇することが示されている (OR 1.99[1.01-3.89]) (Ann Rheum Dis 2019;78:1601–4.)
COVID-19ワクチンによる痛風発作のリスクはどの程度か?
痛風で通院している患者群を対象とした 中国のObservational study.
・COVID-19ワクチン接種後3ヶ月以内の痛風発作発症率を評価し, 未接種群と比較.
また, コルヒチンの使用と発症予防効果を評価した.
アウトカム:
・549例を対象. 男性 96.7%, 年齢中央値 39歳[32-49]
・460例(84.2%)がCOVID-19ワクチンを接種し, 400名が2回接種. (シノバックが54.1%, シノファーム 37.7%)
・ワクチン接種を受けた患者のうち, 203例(43.9%)が 接種後3ヶ月以内に痛風発作を発症.
その多く(6-8割)が接種後1ヶ月以内に発症. 1週間以内は2-3割であった
・ワクチンによる発作OR 6.02[3.00-12.08]
・コルヒチンの使用はワクチン接種後の発作リスクを減少させる: OR 0.53[0.31-0.92]