CLASSIC trial: 敗血症性Shock症例を対象としたRCT.
(10.1056/NEJMoa2202707)
・1L輸液治療を受けた患者群を, 輸液制限群 vs 通常治療群に割り付け, 予後を比較.
・患者は成人の発症12h以内の敗血症性ショック(Lac≥2mmol/L, 輸液, 昇圧薬の使用が必要な感染症患者)を対象
輸液制限群では, 以下を満たした場合に輸液を行う;
・重度の低循環が認められる; Lac≥4mmol/L, 昇圧薬使用でもMAP<50, 膝の先端を越えるMottling(Mottlingスコア>2), 割り付け後から2時間の尿量<0.1mL/kg/hを満たす
>> このいずれかを認めた場合, 細胞外液250-500mlを投与
・体液の喪失が認められた患者(消化管からの喪失やドレナージ)
・経腸管投与ができず, 脱水や電解質補正が必要な場合
・経腸管投与ができない場合の1日に必要な補液(1L)
通常群では, 特に制限は設けず, 以下の場合に投与
・2016年のSSCGで定義される血流動態の安定化まで投与
・脱水や電解質補正, 体液喪失が予測される場合
・維持輸液として
母集団
アウトカム
・両群における輸液量
・90日死亡リスクや, 合併症リスクは両者で有意差なし
・サブ解析でも同等.