膠原病に伴うHLHの背景疾患を文献Reviewにて調査した報告
(Eur Rev Med Pharmacol Sci. 2012 Oct;16(10):1414-24.)
・117論文, 421例
疾患 | 頻度 |
SLE | 94例 |
AOSD | 37例 |
RA | 13例 |
JRA | 219例 |
DM | 7例 |
川崎病 | 25例 |
SSc | 5例 |
ベーチェット病 | 1例 |
PAN | 6例 |
AS | 2例 |
MCTD | 1例 |
サルコイドーシス | 5例 |
pSS | 3例 |
GPA | 1例 |
分類不能 | 2例 |
・背景疾患として多く報告されているのはJRA(小児リウマチ), SLE, AOSD, 川崎病.
・活動性感染症の合併も含まれる : CMV(4例), EBV(4例), HSV-1, パルボB19, 粟粒結核, Histoplasmosis, leishmaniasis
SLEの5/94, RAの1/13, AOSDの2/37で感染の併発があった.
・免疫抑制療法がTriggerとなった 症例も20例あり.
原因薬剤はADA, IFX, ETN, レフルノミド, サルファサラジン, AZA, MTX
・他に非ホジキンリンパ腫や抗マラリア薬が誘因となった症例もあり
SLEにおけるHLH発症の誘因として, 多いものはフレアと感染症の合併.
(Cureus 13(10): e18822. DOI 10.7759/cureus.18822)
・感染症ではEBVが最も多い誘発因子であり, ついでCMVが多い.
・細菌感染症も誘因となり得る
・ヒドロキシクロロキンはHLHリスクを低下させる
SLEとAOSDに伴うHLHを比較した報告では,
(ARTHRITIS & RHEUMATOLOGY Vol. 66, No. 8, August 2014, pp 2297–2307)
・SLEを背景とする場合はよりWBCが低値, CPRが低い.・AOSDではWBC減少は生じにくく, フェリチンが数万と著明に高値となる
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あまりデータがない分野