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2020年5月22日金曜日

VCMは持続注射の方が腎障害リスクが低い

(Crit Care Med 2020; 48:912–918)

ICU患者において, VCMを投与する際
持続注射を行う群 vs 間欠的に投与する群を比較したRCT, observational studyMeta-analysis
・RCT2, 前向き観察研究が3, 後向き観察研究が6, N= 2123
初期投与量は持続注射で30mg/kg/d, 間欠群で15mg/kg q8-12hが最多
 持続注射では血中濃度 20-25mg/Lを目標にコントロール
 間欠投与ではトラフ値 15-20mg/Lを目標とする投与方法が主
・投与期間は1-2wk
・Loading doseは持続注射群で行われることが多かった

アウトカム

・AKIリスク: 持続注射群で有意に低下. OR 0.47[0.34-0.65]
死亡リスクは有意差認めず. OR 1.04[0.80-1.35]

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VCMは持続投与の方がAKIリスクは低い.
持続投与する場合は, 初期量 30mg/kg/d程度で開始し, 血中濃度20-25mg/Lを目標