DMは活動性結核のリスクを3倍程度上昇させる(Lancet 2016; 387: 1211–26 )
それ以外に結核治療の予後も増悪させる.
台湾における培養で証明された薬剤感受性良好の肺結核症例を対象とした後向き解析.
(Clinical Infectious Diseases® 2018;66(2):198–205 )
・≥13歳以上の2516例を解析. このうち699例が2型DMであった.
・年齢, 性別, CKD, 悪性腫瘍, 喫煙歴, 空洞性疾患, 治療アドヒアランスで調整したアウトカムは, 有意にDM患者で増悪する結果:
死亡OR 1.91[1.51-2.40]
治療開始後2Mでの喀痰培養陽性持続OR 1.72[1.25-2.38]
6Mでの喀痰培養結果には有意差なし
DM患者のうち, メトフォルミン使用者は216例.
・メトフォルミン使用患者は有意に死亡リスクを低下させる結果.
メトフォルミン使用しているDM患者の死亡リスクは非DM患者と同等であった
メトフォルミンは結核治療の補助薬として近年注目を浴びている薬剤であり, TB治療のキモとなる自食作用を亢進させる可能性が示唆されている らしい.
DM患者の結核では可能ならばメトフォルミンを使用すべき.
(そもそも第一選択なので, 基本使用している筈・・・きほんはね)