Lancet 2017; 389: 2375–82より
CONCERN trial: 香港の大学病院におけるDB-RCT.
・心臓血栓性疾患 + 関節炎があり, アスピリン + NSAID併用が必要な患者で, 且つ上部消化管出血を認めた患者514例を対象.
・患者はピロリ陰性が確認, もしくは除菌されている.
・上部消化管手術歴, 食道炎, 腎不全(Cr≥2.26mg/dL), 妊婦, ターミナル, 担癌患者は除外
上記患者群を, アスピリン 80mgに加えて
・セレコキシブ 100mg bid + Esomeprazole 20mg/d併用群
・Naproxen 500mg bid + Esomeprazole 20mg/d併用群に割付け, 18ヶ月以内の消化管出血再発リスクを比較.
母集団のデータ
アウトカム
・18ヶ月の上部消化管出血リスクは有意にセレコキシブ群で低い.(HR 0.44[0.23-0.82])
・心血管イベントリスクは有意差なし
・関節炎のDisease-activity scoreは両者とも低下を認める
上部消化管出血後でアスピリンにNSAIDを併用せねばならないときはCOX-2阻害薬とPPIの併用がベター