口腔内レンサ球菌によるIE症例 73例とそれ以外の細菌によるIE症例 192例で歯磨き習慣, 歯科処置を比較したProspective, Case-control study
(Clinical Infectious Diseases® 2017;64(12):1678–85)
・IV drug userのRt-sided IEは除外される.
・歯磨き習慣は質問票により調査
歯科処置はIE診断から3ヶ月前までの処置を評価
また, IEの原因菌, 歯磨き習慣がブラインドされた歯科医により, 口腔歯牙の衛生状態も評価された.
両群の母集団
両群における歯磨き習慣, 歯科処置の比較
口腔内レンサ球菌のIEと関連がある行為は,
食事の後に歯磨きをしない,
フロスなど歯間ブラシを使用する,
3ヶ月以内の歯科処置 がある
口腔内衛生状態の比較
・差があるのは歯髄壊死のみ.
多変量解析による口腔内レンサ球菌IEのリスク因子
・<65歳, 女性例, Native valve
・食後に歯磨きしない
・フロスなど歯間クリーニング器具を使用
・3ヶ月以内の歯科処置 が挙げられる
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面白い結果です.
フロスや歯間ブラシなどを使ってれば良いわけではなく, それはむしろIEのリスク.
歯磨きも毎食後しっかりするのが重要, ということ.