米国の10箇所のERにおいて, 2歳以上で下痢(1日3回以上)を認め, 嘔吐を認めない患者群を前向きに評価.
(Ann Emerg Med. 2017;70:19-27.)
・上記を満たす患者で便培養, CDトキシン検査を行い, CDIを評価した.
・422例の患者で評価(46歳[30-57], 範囲2-94歳)
このうち 47例(11.1%)が便培養, 肛門スワブ培養でCD陽性であり
さらに43例(10.2%)でトキシン陽性であった
場所により頻度には差がある
CDI群とそれ以外の比較
CDIのリスク因子
・3ヶ月以内の抗菌薬暴露, 医療施設に1泊以上の滞在, CDIの既往は市中CDI感染症のリスクとなる.
・ただし, これらリスクを認めない症例が39.5%をしめる.
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もはやCDIは「入院患者の下痢」というイメージから脱却し,
感染性腸炎の原因の1つ と捉える方が良いであろう.