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2019年4月13日土曜日

レベチラセタムの精神症状リスク

レベチラセタム(イーケプラ®)は増量も容易で, 静注製剤もあり, 使用しやすい抗てんかん薬の1つと言える.

その反面, 副作用として精神症状が多い(イライラ, うつ症状, 自殺念慮など)

抗てんかん薬による精神症状, 行動障害
・てんかんに対してAEDを新規に開始された4085例の解析.
 副作用としての精神症状, 行動障害を評価.
精神症状, 行動障害は抑うつ症状, 精神症, 不安, 自殺企図, イライラ, 攻撃性, 癇癪で定義.
精神症状, 行動障害は17.2%, 耐えられないの症状は13.8%であり
 頻度はLEVで最も多かった: 22.1%(OR6.87).

薬剤別の精神症状, 行動障害のリスク
・LEVはイライラやよくうつ症状, 不安症状のリスクが特に高い

耐えられない精神症状, 行動障害のリスク
(Epilepsy & Behavior 76 (2017) 24–31)

レベチラセタムによる感情症状の出現タイミング
・開始後2年以上に渡って出現しえる.
(Epilepsy & Behavior 4 (2003) 124–132)

レベチラセタムを使用した薬剤抵抗性のてんかん症例71名のprospective study.
・12/71(16.9%)が自殺念慮を含む副作用により薬剤を中断.
薬剤中断のリスク因子は, 精神疾患の既往 OR 4.59[1.22-17.32]のみ.
一方で, Levetiracetam自体で不安症状や心身症, 強迫観念が緩和する結果も得られており, その効果はてんかん-freeの有無に関連せずQOL改善が見込める.
(J Clin Neurol 2011;7:128-136)

レベチラセタムの精神症状リスク因子
(JAMA Neurol. 2019;76(4):440-446.)
・てんかん治療において, 初めてLevetiracetamを開始された患者群を後ろ向きに解析したCohort.
・1173例を解析. 中央年齢39[25-56].
精神症状は開始後2年間で14.1%で認められた.
 精神症状の頻度は
  抑うつ 65%
  行動障害 18%, 
  不安 13%,  
  精神症・mania 2%, 
  自殺念慮 2%

精神症状のリスク因子は,
 女性例 OR 1.41[0.99-2.01]
 高度な社会的剥奪の経験 OR 1.15[1.01-1.31]
 うつ病既往 OR 2.20[1.49-3.24] 
 不安神経症既往 OR 1.74[1.11-2.72]
 麻薬使用(快楽目的) OR 2.02[1.20-3.37]

女性, うつ病, 不安, 麻薬の4つのうち
 リスク因子0では8%,
 1項目では11-17%,
 2項目では17-31%, 
 3項目では30-42%
 全リスクを認める場合は49%で精神症状をきたす

リスクの組み合わせと発症率

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