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2018年10月10日水曜日

敗血症性ショックに対するPMXのRCT: EUPHRATES

敗血症性ショックに対するPMXの効果を評価した大規模RCT(EUPHRATE)が発表

(JAMA. 2018;320(14):1455-1463. )
EUPHRATES trial: 成人例の敗血症性ショックで, 血液中Endotoxin活性が高値の患者を対象としたBlinded, sham-controlled RCT
・患者は以下を満たす.
 血圧を維持するためにNA ≥0.05µg/kg/分の持続投与を必要とする(30時間を超えない)
 感染症(疑い)にて抗菌薬投与を受けている
 過去24h以内に30mL/kgの細胞外液の投与を受けている
 急性疾患に伴う新規臓器障害を1つ以上認める
Endotoxin活性高値は0.60以上で定義.
途中の解析にて, さらに重症の患者に絞るべきとの推奨がありMODS≤9は除外された(MODS 0-24まであり, 高値ほど重症)

上記患者群を通常の敗血症管理に加えて
 PMX(24時間で2, 12時間) vs Sham法に割付け, 28日死亡リスクを比較

母集団
フォーカスは腹腔内感染は1/3, 呼吸器感染が1/3

アウトカム
全体でも, MODS>9群でもPMXに予後改善効果は認められない.

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Ann Transl Med 2018;6(11):206 のMetaで解析されているNの総数とほぼ同等のNをもつRCTでNegative study.
さて、国内の方針は変わるでしょうか?
(個人的にはやったことありません)