癌性腹膜炎を疑う患者や原因不明の腹水の精査で行う細胞診.
検体量はどの程度が適切か?
(Saudi J Gastroenterol. 2019 Sep-Oct;25(5):327-332.)
腹水貯留患者123例より腹水検体を採取
・検体量を10mL, 50mL, 以下50刻みで300mLに分けて, 腹水中からの悪性細胞検出感度を比較.
・悪性腫瘍は93例
検体量別の感度, 特異度
・感度は200mL以上でプラトー. 150や100ml, 50, 10mlでは感度は低下する.
特異度は200ml以上では80%前後で一定.
とりすぎると特異度が低下する傾向があるかもしれない.
・したがって, 腹水細胞診における検体量は200mLがベスト