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2021年5月27日木曜日

人工関節感染症における抗菌薬投与期間の比較

 (N Engl J Med 2021;384:1991-2001)

DATIPO: 成人例の股関節または膝関節の人工関節感染症症例を対象とした, open-label, 非劣性RCT(フランス).

・人工関節感染症は, 

 臨床症状(疼痛, 発熱, 瘻孔, 創部からの浸出液, 発赤や腫脹)を認め, 

 微生物学的に感染が証明された症例(感染部位から同一菌が2回陽性, 皮膚常在菌の場合は3回)で定義.

・除外項目: スクリーニングから21日以上前より効果がある抗菌薬を使用, すでに外科的処置が施行されている患者, Mycobacterium, Actinomyces, Fungal pathogen, Brucellaによる感染症, 余命が2年未満

・上記を満たす患者群で, さらに適切に外科的治療が施行された群 (1-stage, 2-stage implant exchangeや, implant留置したままでのデブリ)において, 抗菌薬投与期間 6wk vs 12wk群に割り付け, 予後を比較.

・抗菌薬投与のDay 1は, 効果がある抗菌薬を開始した初日で定義

 Empirical治療も, 効果があればDay 1としてカウント


・アウトカムは2年以内の持続的な感染症

 持続的な感染: 感染の持続, または同一細菌(種類, 感受性が同一)による2年以内の再感染症で定義


参考: フランスのガイドラインより, 推奨抗菌薬と外科的処置の推奨



母集団

原因菌

アウトカム

・持続的な感染症(2年以内の同一細菌による感染)は
有意に12wk投与群で少ない結果

・サブ解析では, 特にデブリのみを行なった患者群では差が大きい


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