筋注をした方が効果は変わらず, 局所の副反応が少ない
参考: インフルワクチンは皮下注より筋注で
日本国内より, 4価のインフルエンザワクチンを
・高用量 筋注
・高用量 皮下注
・通常用量 皮下注 群で比較したPhase I/II trialが出ていましたので紹介します
Hum Vaccin Immunother. 2019 Oct 21. doi: 10.1080/21645515.2019.1677437. [Epub ahead of print]
Immunogenicity and safety of high-dose quadrivalent influenza vaccine in Japanese adults ≥65 years of age: a randomized controlled clinical trial.
≥65歳の日本人を対象としたDB-RCT.
・4価高用量ワクチン筋注群 vs 皮下注射群 vs 4価通常用量ワクチン皮下注射群に割り付け, 1ヶ月後の赤血球凝集阻止(HI)抗体価を評価
・IIV4-HDでは1株あたり60µgのHAが含有
IIV4-SDでは1株あたり15µg含有(通常のワクチン)
アウトカム: ワクチン後の赤血球凝集阻止抗体価
・SD群よりもHD群でより抗体価上昇は良好
・皮下注射, 筋注で差はない
副反応の頻度
・投与部の疼痛は3者で差はないが,
投与部の発赤や腫脹, 硬結はHD群では筋注の方が少ない.
SD皮下注射とHD筋注群はほぼ同じか, 若干HD筋注群で少ない傾向
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・筋注でも効果は特に変わらない.
・筋注では皮下注よりも局所の反応は少ない傾向がある.
・4倍量の高用量ワクチンはより抗体産生効果が良好
今年も私自身+子供は筋注しました.
やっぱり腫れは少なくなったと思います.