Am J Kidney Dis. 2019 Jul;74(1):15-22.
IgA腎症でRAAS阻害薬使用下で, eGFR>30mL/min/1.73m2, 蛋白尿0.75-3.5g/dを満たす患者群60例を対象としたPhase 2 trial
・患者は18-75歳で, 組織により診断されたIgAN
RAAS阻害薬を最大量, 3ヶ月間以上使用した状態で, eGFR>30mL/min/1.73m2, 蛋白尿0.75-3.5g/dを満たす群
・除外項目は全身性免疫抑制薬を1年以内に使用, ステロイド適応となる症例(半月体形成, IgA沈着を伴う微小変化群), 妊婦・妊娠予定, 授乳
HCQ vs Placeboに割り付け, 6ヶ月間継続.
・蛋白尿の変化をフォローした.
・HCQは200mg bid(eGFR>60mL/min/1.73m2), 100mg tid(eGFR 45-59), 100mg bid(eGFR 30-44)
eGFRが>25%低下, <30となった症例では100mg/dずつ減量
>30%減量例では投薬を中止
母集団
アウトカム
・HCQ群では有意に蛋白尿は減少. ほぼ半減する
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Phase 2 trialで, 今後大規模で評価されるでしょうが,
HCQがIgANの治療の1つとなる可能性がありそうです.
ステロイド以外の選択肢が増えるのは喜ばしい