Leiden clinical suspect arthralgia cohortにおいて, 後に関節炎を発症した67例を解析.
(Ann Rheum Dis 2017;76:1751–1754. )
・Leiden clinical suspect arthralgia cohort: Leiden大学において, 2012年より行われているCohort. 1年未満の小関節痛を認める患者で, RAに進展する可能性があると判断された患者を対象.
・抗CCP抗体陽性例と陰性例で症状や発症経過に違いがあるかを比較
後にRAと診断された67例中, 抗CCP抗体陽性例は30例であった
*Clinical suspect arthralgia(CSA)についてはこちらも参照
http://hospitalist-gim.blogspot.jp/2016/10/clinically-suspect-arthralgiacsa-ra.html
RAと診断された患者群における抗CCP抗体陽性, 陰性例の比較
・陰性例ではより下肢関節罹患率が少ない
また握りこぶしを作りにくいことが多い
圧痛関節は陽性例よりも多い.
経過の比較
・抗CCP抗体陽性例ではより早く関節炎が出現, 進行する.
陰性例ではより緩徐に進行する経過となる.
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CSAにおいて. 抗CCP抗体陰性例ではゆっくり進行し, RAに至る可能性がある.
そのぶん長期間フォローした方が良いし, 患者さんにもそのような説明をすることが重要.