尿酸降下薬として, アロプリノールやフェブキノスタットは慢性腎疾患患者における腎保護効果が認められている
http://hospitalist-gim.blogspot.jp/2015/11/blog-post_25.html
2006-2012年のMedicare claims dataより, 初期に腎疾患(-)で,
新規にアロプリノール開始された31465例と
新規にフェブキノスタット開始された26443例を解析
(Ann Rheum Dis 2017;76:1669–1678. )
・このうち腎疾患発症したのが8570例.
薬剤と投与期間, 投与量別の新規腎疾患発症率
Propensity score-matched analysisでは
・アロプリノールはフェブキノスタットよりも有意に腎疾患発症リスクが低い.
・フェブキノスタットでは投与量別で差はない
アロプリノールでは高用量ほど腎疾患リスク軽減効果が高い
他の腎疾患リスク因子
・高齢者, 利尿薬併用患者ではさらに腎疾患リスク上昇.
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・フェブキノスタットよりもアロプリノールの方が腎保護作用が良好な可能性.
DIHSの心配はあるものの, 使用するならばアロプリノールを優先すべきであろう.