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2021年8月8日日曜日

ANCA関連血管炎による胸膜炎や心膜炎の頻度

(CHEST 2021; 160(2):572-581)

AAVにおける胸膜炎や心膜炎はEGPAで多い臓器障害とされ,
GPAやMPAでは稀と考えられている.

データベースより, 1830例のAAV患者を評価し, 胸膜炎, 心膜炎の頻度を調査.

・胸膜炎 and/or 心膜炎を認めたのは,


 GPA症例で88/1058(8.3%)


 MPA症例で27/267(10.1%)
 

 EGPA症例で35/201(17.4%)


 Unspecified AAVで6/304(2.0%)

・胸膜炎の頻度は
GPAで4.9%


 MPAで6.4%

 
EGPAで6.5%と
ほぼ同等の頻度だが

・心膜炎の頻度は
4.3%, 5.2%, 14.4%と
EGPAで多い

・初発症状としてもあり

・両者合併例は稀


胸水検査が行われた症例より

・滲出性胸水が77.4%(24/31)

・細胞はリンパ球優位が41.7%(5/12)


 単球, マクロファージ優位が41.7%(5/12)


治療は免疫抑制療法〜対症療法まで様々だが,
胸水貯留や心嚢水貯留の再発は少ない.