2型糖尿病として発症するが, 糖尿病関連自己抗体*が陽性であり, 進行性のβ細胞機能低下を認める病態.
*Glutamic acid decarboxylase(GAD)抗体, Islet-cell(ICA)抗体, Tyrosine phosphatase-like protein IA-2(IA-2A)抗体
LADAは全DM中2-12%を占める.
・典型的なLADA患者はAge>35yrで非肥満体形
初期のDMは食事療法でコントロールできている.
・発症後数か月~数年と短期間で増悪し, 内服, インスリン治療が必要となる
体重減少, ケトン陽性, C-peptideの低下を認めやすい.
臨床特徴
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Labの特徴
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年齢>30歳で発症
肥満はあるが, Type 2 DM程の肥満ではない 軽度〜中等度のインスリン抵抗性がある 様々な人種で認められる インスリン依存性までの期間は, type 1程短期間ではなく, type 2ほど長くもない β細胞刺激作用のある薬剤は避ける(SU剤等) 経口血糖降下薬から開始してもよいが, コントロール不良ならば早期にインスリンを導入 |
GAD, ICA抗体は陽性
インスリン抗体も陽性が多い 成人発症Type 1 DMと抗体は似ている. |
このLADAと2型DM患者の微小血管アウトカムを比較した報告
(Lancet Diabetes Endocrinol 2020; 8: 206–15)
UKPDS 86の30年間フォローアップデータを解析
・2型DM5028例のうち, 自己抗体陽性であった564例をLADAと定義し, 陰性例4464例とMicrovascular outcomeを比較.
アウトカム: 平均17.3年間[12.6-20.7]フォロー
・Microvascular outcomeは, 初期9年間は2型DM群の方が高いが晩期になるとLADA群で上昇.
他のパラメータ
・LADAは2型DM群と比較して, BMIは小さく, sBPも低いが, HbA1cは高く, 血糖コントロールが難しい.
・その差は晩期ほど大きくなり, それがMicrovascular outcomeへの関連が考えられる.
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LADAは晩期になると血糖コントロールがしにくくなり, その影響もありMicrovascular outcomeも増加する可能性が高い.
そのような患者ではしっかりと血糖コントロールに注意しつつフォローすることが重要