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2018年6月20日水曜日

ストレス因子と自己免疫性疾患

(JAMA. 2018;319(23):2388-2400. )より
外傷や近しい人の死亡, 著しい環境の変化では多大な精神的なストレスが生じる.
・これらのストレスによりPTSDや急性ストレス障害となる患者もいる
・ストレスは自律神経障害や副腎-下垂体-視床下部のバランスの障害など身体への影響もあり, 免疫機能にも影響する.
・これらストレスを契機に自己免疫疾患を発症する可能性もあり, これらの関連を評価した

スウェーデンにおける国勢調査を元にしたCohort研究
・1980年時にスウェーデンに在住(スウェーデン生まれ)の国民を対象
1981年~2013年に初めてストレス関連障害と診断を受けた患者で自己免疫疾患の既往がない/疑うような病歴がない患者群とその親族, 上記要素を認めない群をフォローし, 比較.
ストレス関連障害はさらにPTSD, 急性ストレス反応, 適応障害, その他に分類して評価.
 PTSDは初期での診断が難しいため, 初診後1年以内にPTSDと判断された患者はPTSDに分類した

解析・比較は以下の2つで施行
・Population-matched cohort: ストレス障害と診断された106464例と 
 診断されていない対象群 1064640例を比較(1:10で生年, 性別を一致)
・Sibling cohort: ストレス障害と診断された78635例と 
 その親族(兄弟)である126652例を比較

自己免疫疾患は41疾患を対象. 一般的な膠原病~インスリン依存性DM, 神経疾患(MS, 脳炎, MG, GBS), などなど

アウトカム:

・ストレス関連疾患の既往は有意な自己免疫疾患リスクとなる:HR 1.36[1.33-1.40]
男女双方とも同等のリスク.
年齢は若年ほどわずかだがリスクも高い.
診断~発症まではどの年数でもある. 1年未満~10年以上

疾患別: 全体的にリスクは上昇
・内分泌疾患や炎症性疾患のリスクは上昇する印象
・血液疾患リスクはあまり差はないか

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・日本国内ですと震災後のこれら疾患の発症, 診断頻度が気になるところです.
・東日本大震災後の甲状腺疾患云々・・・というのはこういった要素もあるのでは、とも思ってしまいます.

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