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2017年10月24日火曜日

気管内挿管時の体位

気管内挿管時の体位はSniffing positionが基本.

挿管時の体位と成功率を比較したMetaでは,
・Sniffing Positionで有意な成功率上昇は認めなかったが単なる頭部後屈と比較して, 喉頭蓋の確認はしやすい結果であった
(American Journal of Emergency Medicine 33 (2015) 1606–1611)

Ramped positionというものもあり, 上体を25度程度挙上したSniffing positionのような体位(B)
肥満患者では換気しやすく, 低酸素リスクも少ないとされる

Ramped position vs Sniffing positionを比較したRCT.
(CHEST 2017; 152(4):712-722 )
・ICUで挿管される260例を対象としSniffing position vs Ramped position群に割付け, 低酸素リスク, 挿管成功率を比較
・挿管は呼吸器, ICUフェローが施行.
 RSIを行い, 挿管.
低酸素は挿管後2分以内の最低SpO2を評価した

母集団
BMI27前後と肥満体型が多い母集団.

アウトカム
最低SpO2両者で有意差なし
・ブジーなどIntroducer使用するのはRamped群で多い

声帯の見え方, 挿管困難率

・Sniffing positionの方が声帯は見やすい.
 挿管困難となることも少ない.
 トライ回数も少なく挿管可能.

BMI別の最低SpO2
・高度肥満だからといって, Ramped positionが低酸素を回避できることはない

患者要素別の両群の最低SpO2の差
・どれも有意差はないものの, 挿管前に長時間低酸素であった症例やMACOCHA 3, 経験がある術者ならばRampedの利点があるかも.

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ICUやERで挿管するならばSniffing positionが基本
Ramped positionは高度低酸素がある患者ではもしかすると挿管時の低酸素リスクを軽減できるかもしれないが, 声帯は見えにくくなり, 挿管はしにくくなる.
その場合は経験のある術者がやるべき

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