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2016年11月4日金曜日

CDIに対する便移植: 他人の vs 自分の

CDIに対する便移植については以下を参照

Clostridium difficile関連下痢症(偽膜性腸炎)③: 治療 (2014/10/20 UpDate)


基本的には健常人から提供された便を使用するが, 自分の便を自家移植するとどうなるか?

3回以上再発したCDI患者 46例を対象としたDB-RCT.
(Ann Intern Med. 2016;165:609-616.)
・便常在菌移植を行う際, 
 ドナーから提供された糞便を使用する群 vs. 自分の糞便を使用する群に割り付け, 効果を比較.
・8wk以内の下痢症状の改善と, CDIに対する治療必要性を評価した.
・患者はCDI(トキシン陽性 or CFで偽膜形成+で定義)で, Pulsed, tapered VCM治療でも治癒を維持できない, もしくは下痢が再発し, VCMを減量, 終了できない患者群を対象.
・患者は最も最近のCDIに対して10日以上のVCMを使用し, さらに便移植の2-3日前までVCMを使用している必要がある.

・75歳以上の高齢者, IBD, IBS, 慢性下痢疾患, 免疫不全, 食物に対してアナフィラキシーあり, 便移植既往, 大腸癌(+)は除外.

便移植方法
・自家便移植: 便移植前にPolyethylene glycol(PEG)を使用し, その際に排泄された最初の糞便を採取し, 冷凍保存.
・他科便移植: 各種感染症検査で陰性を確認したドナーより, Osmotic laxativeを使用し, 移植当日に糞便を採取.

・双方とも, 移植前に便100g(100gに満たない場合は全量)とNS500mlを混合したものを使用.
・大腸内視鏡を行い, 300mlを盲腸, 回腸終末部に投与する.
・その後, 患者には1時間以上は排便を我慢してもらう.

母集団

アウトカム

治癒率は他家便移植群で90.9%, 自家便移植で62.5%
 p= 0.042と有意に他家便移植群で良好.
・合併症は両者で有意差なし

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やはり他人、というか健常人の腸内細菌叢を移植した方が良いと思うが、
自らの便を移植するのも6割は治癒が望める、というのは興味深い、
というか、まだ整備が整っていない、また整う見込みもない日本では魅力的な方法に見える。。。。

奥の手として覚えておくことにする。

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