ブログ内検索

2016年8月3日水曜日

敗血症性ショックにおけるバソプレッシン vs ノルエピネフリン

VANISH trial (JAMA. 2016;316(5):509-518.)

敗血症性ショックで, 補液治療に反応せず昇圧剤を必要とした409例を対象とした2x2 Factrial designのDB-RCT
敗血症性ショック発症後6時間以内に割り付け.
 敗血症の定義はSIRSクライテリアを使用
・上記患者群を以下の4群に割り付け, 比較.
  Vasopressin ~0.06U/min + Hydrocortisone群
  Vasopressin ~0.06U/min + Placebo群
  Norepinephrine ~12µg/min + Hydrocortisone群
  Norepinephrine ~12µg/min + Placebo群
・血圧目標値はMAP 65-75mmHg
・昇圧剤を極量まで使用した場合, HydrocortisoneもしくはPlaceboを使用するプロトコール. Hydrocortisoneは50mgを6時間毎に5日間投与. その後12時間毎に3日間, 24時間毎に3日間使用するレジメ. ショックが離脱できれば早期に減量可
 それでも目標血圧とならない場合はOpen-labelの昇圧剤を使用.

母集団;

アウトカム

Vasopressin vs Norepinephrineの比較では, 
 腎不全回避効果は両者で同等.(腎不全はAKIN stage 3以上で定義)
 透析療法施行リスクはVasopressin群で有意に減少.
 28日死亡リスクも同等
 指先の虚血は有意差がないものの, Vasopressin群で増加傾向

昇圧剤はどちらもあまり差はないという結果.
Hydrocortisone vs Placeboの比較はこの論文では検討されておらず, 今後発表されると思いますが, 見る限りはあまり利点も無さそうな感じでしょうか.

0 件のコメント:

コメントを投稿