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2012年10月24日水曜日

Precordial Catch Syndrome

18歳男性、主訴胸痛
 特に既往のない男性. 16歳の頃からたまに左前胸部痛を自覚していた。
 疼痛は急速発症で、明らかなトリガーは無し。疼痛は30秒程度持続し改善してゆく経過。疼痛頻度は月1回未満。
 疼痛時は非常に痛みが強く、呼吸や体動ができなくなる。放散痛、動悸、冷汗は無し。

この症例は私自身ですが、最近の外来で良く同じ様な患者さんを診るのでこの際まとめてみます。

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Precordial Catch Syndrome (Southern Medical Journal 2003;96:38-41)

小児や若年に多い良性の胸痛
 左前胸部に多く, 限局性の鋭い疼痛. 呼吸にて増悪する.
 疼痛は数秒〜数十秒で消失する.
 肋間筋由来の疼痛と言われている.
 1955年にMillerとTexidorにより10例の報告が出され, Miller自身もPrecordial Catch Syndromeを認めていた.

小児の胸痛で心臓内科紹介された380名中, 15%がPrecordial Catch syndromeであった.
 その内心臓由来の胸痛は1%程度であり, 小児期の胸痛が重大な疾患である可能性は非常に低い (Cardiol Young 2012;Jul 5:1-7)

Precordial Catch Syndromeの特徴


突如発症
胸痛は30秒~3分で治まる. >30minは非常に稀
安静時の発症が多いが, 睡眠時には無い
突如発症で, 完全に治まる
限局性
他に随伴症状が無い
鋭い, 刺される様な疼痛
他に身体所見で異常がない
深呼吸で増悪する



 どの年代でも出現して良いが, 6-12歳が最も多い. また性差は無し

予後は良好で, 治療の必要なく自然に消失する.
(Southern Medical Journal 2003;96:38-41)

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