ACR/EULAR 2023のCPPD疾患の分類基準がでました
(Ann Rheum Dis : 10.1136/ ard-2023-224575)
まずDefinition criteria:
・関節炎所見/症状を認め, 他に原因となる疾患が認められない患者(RAや痛風etc)において, Crowned dens syndromeを満たす場合や関節液よりCPP結晶が認められる場合はCPPD疾患と診断
・それ以外ではスコアが>56点ならばCPPD疾患とする.
CPPDの診療スコア
・一度でも認められた場合に算定
同一ドメインで複数認められた場合は最もスコアが高いものを採用
画像検査は少なくとも1カ所以上の有症状関節で評価することが必要(CR, US, CT, DECT)
項目 | 点数 | |
A 年齢 | ≤60歳 | 0 |
B 関節炎の経過 | 持続性, または典型的な炎症性関節炎ではない | 0 |
C 罹患関節の部位 | 第一MTP関節 | -6 |
D 関連する代謝性疾患(先天性ヘモクロマトーシス, 原発性副甲状腺機能亢進症, 低Mg血症, Gitelman症候群, 低リン血症, CPPD疾患の家族歴) | なし | 0 |
E 罹患関節の関節液所見 | 2回精査し, CPP結晶が陰性 | -7 |
F 画像検査にて手関節, 手指関節のOA変化(K/Lスコア≥2で定義) | 以下の所見なし/検査なし | 0 |
G 罹患関節の画像検査にて, CPPDの証拠を認める | US, CT, DECTで初見を認めない(CRで所見を認めない, またはCR未施行) | -4 |
H 症状に関わらず, 関節にCPPDの証拠が認められる | なし | 0 |