(Clinical Infectious Diseases® 2019;69(7):1091–8)
イスラエル, イタリアにおける多施設open-label RCT.
・好気性GNR菌血症で, 抗菌薬を7日間使用した患者で, さらに48時間以上解熱が持続, 臨床経過が良好であり, 感染源コントロールが付いている群を対象
感染巣はUTI, 腹腔内, 呼吸器, CV, 皮膚・軟部組織, 感染源不明を対象.
・他の感染巣, 複数菌菌血症, Brucella, Salmonella, 免疫不全患者(好中球減少, HIV, 同種幹細胞移植)は除外
・上記を満たす群を, 抗菌薬7日間で終了する群と, 14日間継続する群に割り付け, 90日生存率, 治療失敗リスク, 合併症リスクを比較.
母集団
・FocusはUTIが6割と多い
・緑膿菌が6-9%含まれている
アウトカム
・90日死亡率や再入院, 菌血症再燃リスクは有意差なし
・通常のADLへもどるまでの期間は7日投与群で有意に短くなる
・UTI, 非UTIでの比較や耐性菌別のSub解析でも有意差はない
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自分が研修医の時は菌血症=抗菌薬は14日間、と言われていました。
それから、7-10日で問題ないなど報告が増えてきており、今は大体7日間、伸ばしても10日間程度がよいところです。
このRCTでは、経過が良好(48時間以上解熱していれば)ならば7日で十分との結果でした。