MENTOR trial: 膜性腎症に対するRTX vs シクロスポリン
(N Engl J Med 2019;381:36-46. DOI: 10.1056/NEJMoa1814427)
・膜性腎症でAngiotensin-system阻害薬を3ヶ月以上使用した状態で, 蛋白尿≥5g/24h, CCr ≥40mL/min/1.73m2を満たす患者群を対象としRTX投与群 vs シクロポリン投与群に割り付け, 24ヶ月間フォローしたRCT.
・RTX 1000mg/回を14日あけて2回投与,
6ヶ月時点でCR達成群ではRTX追加投与無し
蛋白尿25%以上低下, 且つCRではない場合は再度RTX投与
25%未満の症例は不応性と判断し, RTX追加投与無し.
・CsA 3.5mg/kg/dより開始し, 目標トラフ値125-175ng/mL, 12ヶ月継続.
6ヶ月時点でCRを達成した場合, 2ヶ月かけてTapering, 終了
母集団
アウトカム
・CR, PRは12ヶ月時点では両者同等.
24ヶ月時点では有意にRTX群で良好となる結果.
・CRは尿タンパク<0.3g/24h, Alb≥3.5g/dLで定義
PRは尿タンパク50%以上の低下, 0.3-3.5g/24hで定義
・シクロスポリンでは投与終了後, 再燃する例が多くなるが, RTXでは長期間反応が持続する