敗血症性ショックに対するPMXの効果を評価した大規模RCT(EUPHRATE)が発表
(JAMA. 2018;320(14):1455-1463. )
EUPHRATES trial: 成人例の敗血症性ショックで, 血液中Endotoxin活性が高値の患者を対象としたBlinded, sham-controlled RCT
・患者は以下を満たす.
血圧を維持するためにNA ≥0.05µg/kg/分の持続投与を必要とする(30時間を超えない)
感染症(疑い)にて抗菌薬投与を受けている
過去24h以内に30mL/kgの細胞外液の投与を受けている
急性疾患に伴う新規臓器障害を1つ以上認める
・Endotoxin活性高値は0.60以上で定義.
・途中の解析にて, さらに重症の患者に絞るべきとの推奨があり, MODS≤9は除外された(MODS 0-24まであり, 高値ほど重症)
上記患者群を通常の敗血症管理に加えて
PMX(24時間で2回, 1回2時間) vs Sham法に割付け, 28日死亡リスクを比較
母集団
・フォーカスは腹腔内感染は1/3, 呼吸器感染が1/3
アウトカム
・全体でも, MODS>9群でもPMXに予後改善効果は認められない.
----------------------------------------------------------
Ann Transl Med 2018;6(11):206 のMetaで解析されているNの総数とほぼ同等のNをもつRCTでNegative study.
さて、国内の方針は変わるでしょうか?
(個人的にはやったことありません)