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2018年1月22日月曜日

人工呼吸器管理と横隔膜萎縮

人工呼吸器管理では横隔膜の活動は低下し, 徐々に横隔膜は萎縮する
またその萎縮が予後へ影響する可能性がある
(NEJM 2008;358:1327-35)

ICUにて人工呼吸器管理をされている成人症例で横隔膜厚を評価し, 呼吸器離脱との関連を評価.
(Am J Respir Crit Care Med Vol 197, Iss 2, pp 204–213, Jan 15, 2018)
・191例で連日エコー検査にて横隔膜厚の変化と予後を前向きに評価した.
・患者は人工呼吸器管理されて36時間以内の群(最初の53例は72時間以内で導入された)を対象
 導入されてから24h以内に抜管された症例や, 過去6ヶ月以内に48h以上の呼吸器管理をされていた患者は除外

呼吸器管理期間と横隔膜萎縮の関連
・4日間[3-5]の経過で78(41%)10%以上の横隔膜厚の減少あり
 ほぼ不変が35%, 10%以上の増加が24%

横隔膜厚の変化とアウトカム

横隔膜厚の減少は有意に人工呼吸器離脱率を低下させる(HR0.69[0.54-0.87]/10%低下)
再挿管や気管切開急性呼吸不全の合併在院日数にも影響する

Day 3における呼吸時の横隔膜厚の変化と呼吸器管理期間の関係

・生理的な呼吸では横隔膜厚変化は15-30%
・呼吸器管理患者でもこの範囲ではもっとも呼吸器管理期間が短い
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横隔膜が過度に使われる場合はそもそも呼吸状態が悪い.
横隔膜が萎縮し, 廃用すると人工呼吸器離脱が遅れる.
良い塩梅での呼吸器設定や、早期の呼吸リハビリは重要と言える.

今後、ICU管理のチェック項目が1つ増えそう? まあ肺エコーついでにやればよいだけですけども

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