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2015年3月9日月曜日

高齢者の脱水所見の前向きStudy

ERを受診した高齢者(平均78±9歳) 130例のProspective study
 受診して30分以内に7つの身体所見と尿の色, 尿比重, 唾液分泌速度, 唾液浸透圧を評価.

 脱水のReference standardを血漿浸透圧 >295mOsm/kg, BUN/Cr比 >20とした時の各所見の有用性を評価.
(JAMDA 16 (2015) 221-228)

身体所見の脱水に対するLR
所見
LR+
LR−
sBP<100mmHg
6.0[0.7-54.2]
0.9[0.8-1.0]
HR>100bpm
1.0[0.5-1.9]
1.0[0.8-1.2]
粘膜乾燥
1.1[0.7-1.6]
1.0[0.7-1.3]
腋窩の乾燥
1.3[0.8-2.0]
0.9[0.7-1.2]
ツルゴール低下
1.3[0.8-2.0]
0.9[0.6-1.1]
眼球の陥凹
1.2[0.5-2.8]
1.0[0.8-1.1]
CRT>2秒
1.0[0.5-2.0]
1.0[0.8-1.2]

あまり有用な所見がない。
有用と思われていた腋窩の乾燥所見も尤度比は有意差がない結果。

尿比重や尿の色も有用性は低く, 最も有用性の高い検査は唾液浸透圧.

唾液の浸透圧というものはどの様に測定したらいいのかよくわかりませんが、
唾液の浸透圧は脱水患者では1.5倍ほどとなるため、唾液の粘性が増すという病歴は高齢者の脱水評価に有用なのかもしれない。

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