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2012年12月20日木曜日

ICUにおける抗生剤の持続静注


Clinical Infectious Diseases 2013;56(2):236–44

感染症でICU管理されている60名のDouble-blind RCT
 PIPC/TAZ, メロペネム, Ticarcillin/Clavulanateのいずれかのβ-lactam系を使用されている患者群を,
 持続注射 vs 定期注射群に割り付け, 比較.

アウトカムは, 第3,4病日の血中濃度と, MICを超えている割合, 7-14日目の臨床的改善, 生存率.

PIPC/TAZとT/Cは24時間毎に交換, メロペネムは8時間毎に交換する.
両群の抗生剤使用量は同じ量/24hrで差は無し.

Baselineデータと起因菌;


アウトカム;
 血中濃度は持続注射群の方が高くなる. MICを上回る例も有意に多い.
 (グラフの上は血中濃度, 下は血中濃度/MIC 比)

臨床的改善率も持続注射群で有意に良好.
生存率に関しては有意差無し.

持続注射と定期打ちでアウトカムに差は無いというstudyは複数あるが, 
ICU settingで血中濃度を高く維持でき、臨床的改善も期待できるのはなかなか使えるかもしれない.