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2021年3月26日金曜日

SSRI, 他の抗うつ薬のちょうど良い投与量とは?

 (Lancet Psychiatry 2019; 6: 601–9)

うつ病に対するSSRIを評価したDB-RCTsMeta-analysisにおいて, 投与量による効果-副作用バランスを評価.

・5種類のSSRI[Citalopram, Escitalopram(レクサプロ®), Fluoxetine, Paroxetine(パキシル®), Sertraline(ジェイゾロフト®)], Venrafaxine(イフェクサー®), Mirtazapine(リフレックス®)のうつ病に対する急性期治療を評価した報告を抽出し, 重大な身体疾患の合併例を含むものは除外

・アウトカムは, 8wkにおけるうつ病の改善(50%以上の症状スケール改善), 副作用による中断, 理由によらない中断率を評価.

各薬剤はFluoxetine換算で計算, 評価された.


アウトカム: うつ病の改善, 副作用中断, 全中断RR


Fluoxetine換算で20-40mgがちょうど良い量となる
・Escitalopram(レクサプロ®) 10-20mg (添付文章10-20mg)
・Paroxetine(パキシル®) 17-34mg (添付文章12.5-50mg)
・Sertraline(ジェイゾロフト®) 50-100mg (添付文章25-100mg)
・Venlafaxine(イフェクサー®) 75-150mg (添付文章37.5-225mg)
・Mirtazapine(リフレックス®) 20-40mg (添付文章 15-45mg)

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SNSで知った論文。
SSRIをはじめとした第二世代の抗うつ薬は添付文章極量まで増やせば良いというものでもない. 増量すれば副作用は増加するが, 効果もさらに増強するとは限らない.

勉強になりました。