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2021年3月29日月曜日

リウマチ膠原病患者におけるCOVID-19の重症化/死亡リスク因子は?

 (Ann Rheum Dis 2021;80:527–538.)

フランスにおけるCohort study.

炎症性リウマチ疾患/筋骨格系疾患(iRMD)患者における重症化リスク因子, 死亡リスク因子を評価.

・iRMD-COVID-19群は694

 軽症例が438, 中等症 169, 重症 87.

 死亡は58

・背景疾患で最も多いのはRA30.7%, 次いでSpA23.8%, PsA 10.1%


iRMD-COVID-19患者群における重症化リスク因子は


・高齢者, 男性例, 間質性肺疾患合併,

 糖尿病, 高度肥満, 高血圧, 慢性腎疾患合併

・炎症性関節炎と比較して, 自己炎症性疾患や血管炎は重症化リスク因子となる

・治療では, ステロイド使用, MMF使用

 BioではRTX使用で重症化リスクが上昇.


死亡リスク因子は,


・高齢者, 男性例

 間質性肺疾患合併

 糖尿病, 高血圧, 慢性腎疾患,

全身性自己免疫性疾患

・治療ではステロイド(PSL≥10mg/d), 

 コルヒチン使用, MMF使用, RTX使用

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既に知られている, 高齢者, 男性, 肺疾患, 糖尿病, 高血圧などはiRMD患者にかかわらず, COVID-19の重症化, 死亡リスク因子であるが, 

iRMD患者では他にステロイド使用, MMF, RTX使用は重症化や死亡リスク因子となる.

MTXや他のBioはiRMD患者の中では, リスク上昇には関連しない結果